最終更新日 2024年11月18日 by ooddee
ユニセフと聞くと、募金などのイメージが強いかもしれませんが、実際にどのような活動をしているのかよくわからないという人も多いことでしょう。
実際にどのような活動がなされているのかというと、世界190の国と地域で、子供の命や権利を守る活動を行っている団体です。
このユニセフを通じて、発展途上国の恵まれない子供たちに対し、自分で選んだ支援物資を送ることができるシステムが開発されました。
それがユニセフ支援ギフトと呼ばれるものなのです。
ユニセフ支援ギフトとは
そもそもユニセフ支援ギフトとは、申し込みをすることで、自分で指定した支援物資を、発展途上国の子供たちにプレゼントすることができる支援方法をさしています。
支援物資にはさまざまなものがあり、16種類の中から選ぶことができます。
世界の子供たちの多くは、厳しい状況の中での生活を強いられていて、本来であれば防ぐことができるはずの病気にかかって命を失ってしまったり、栄養が足りない、きれいな水が飲めない、学校に行くことができないなど、私たち日本人では考えられないような環境の中で生きている状態です。
このような子供たちに対し、想いを込めて支援ギフトを贈ることができます。
申し込みを行うことで、ユニセフが子供たちのもとにプレゼントを届けてくれるのです。
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支援ギフトの内容
■手洗いせっけん
支援ギフトの内容としては、まず最初に手洗いせっけんが挙げられます。
日本ではせっけんを使った手洗いの習慣がありますが、世界の中には、石鹸を見たことがないという子供も多いことでしょう。
せっけんを使った正しい手洗いの習慣を日常化することによって、現在世界的に大流行している新型コロナウイルス感染症や、そのほかにも様々な疾患などの命にかかわるような感染症の拡大を、効果的に防ぐことにもつながります。
手洗いせっけんは1セット300個分で、6400円となっています。
■ポリオ
そして経口ポリオワクチンやはしかワクチンもあります。
ポリオは感染力が強く、感染することにより、手足が麻痺して動かなくなってしまうこともある病気です。
はしかは現在でも世界で1日400人もの人たちが命を落としている病気であり、そのほとんどが子供たちだと言われています。
■経口ポリオワクチン
経口ポリオワクチンは1セットが160回分で3100円、はしかワクチンは1セットが80回分で3700円です。
そしてこれらのワクチンは保冷管理が必要ですが、専用の保冷箱もギフトの中に含まれています。
保冷箱があれば運搬が難しい地域にもワクチンを低温に保ったまま届けることが可能となり、1セット3箱で5600円です。
■微量栄養素パウダー
そして微量栄養素パウダーや栄養治療食もあります。
微量栄養素パウダーは1セット750包分で、これは成長や健康を維持するためにかかすことができないビタミンやミネラルなどが含まれた粉状のものです。
食事や飲み物にまぜることによって、栄養を摂取することができます。
■栄養治療食
栄養治療食は栄養がたっぷりと含まれているプランピーナッツと呼ばれるものであり、緊急支援や栄養不良児の栄養改善などにも使われているものです。
開封してすぐに食べることができるミラクルフードで、こちらは1セット6000円です。
そのほかにも抗マラリア薬や、経口補水塩など、口にするもの以外にも毛布やテントなどの日常的に使われるギフトもあります。
箱の中の学校と呼ばれるものもあり、これはノートや鉛筆、地図などといった先生と生徒40人のための教材が入っている教育キットです。
箱の中の幼稚園は50人分の知育玩具が詰まっているもので、実際に東日本大震災の被災地でも活躍したものです。
そのほかにもさまざまなものがありますが、この中から自分が選んだものをギフトとして贈ることができるのです。
原則的には指定したものが贈られる
自分が指定した支援ギフトが必ず贈られるのかというと、原則的には指定したものが贈られることになります。
しかし様々な国からの申し込みの合計数量が万が一必要量を超えた場合には、数量を満たしていない他のものにかわる可能性も考えられます。
必ず指定したものが贈られるわけではありませんが、その時に必要なものが贈られることは間違いないので、必ず自分の思いを役に立てることができます。
申し込み方法について
実際にどのように申し込みをすればよいのかというと、ユニセフの公式サイトから商品を選んでカートに入れます。
氏名や住所、連絡先、クレジットカード個人情報を入力すれば、支援が完了するまで5分もかかわらずに手続きが終わります。
支払い方法はクレジットカードに加え、インターネットバンキングや電子マネーへの送金などにも対応しています。
実際に申し込みを行うと、後日自宅にお礼カードが郵送されます。
自分が支援したものが子供のもとに届いたという内容のもので、支援がどのように役立てられたのかが視覚的にわかることは、うれしいことでしょう。
まとめ
生まれた国や地域で、大きな格差があるのが実情であり、命さえも危険な状況で必死に生きている子供たちのために、私たち日本人ができることは本当に小さなことかもしれません。
とはいえ一人一人が行うことがたとえ小さくても、それが集まれば大きな支援につながるので、できることから始めることが大切です。