日本だけではなく世界に広がる原子力発電所は、濃縮ウランやプルトニウムなど核の燃料を使うことで効率的に発電を行え、枯渇してしまう可能性や地球環境に悪い影響を与える排出物がないことにより、以前は夢の発電施設として活用されてきました。
ところが、国内では東日本大震災で被災した核施設により、見直しをすることが求められるようになり、自然災害が起きた際の被害が注目されています。
実際に放射線汚染が東北地方を中心として広がってしまい、大地震が発生する前の生活環境を取り戻せないままでいることも事実です。
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全国各地に点在している多くの原子力発電所の稼働を止めている状態
この震災をきっかけに原子力発電所に対しての問題点を重視するようになった結果、全国各地に点在している多くの原子力発電所の稼働を止めている状態も続いています。
反対派となる人の数が非常に多く、特に近隣エリアにお住いの方々にとっては恐怖心を強く感じていることも目立ちます。
安全面で言えば、日本の場合は高い技術力を有しているので本来であれば問題はありません。
それでも大地震のような自然災害が発生してしまうと安全神話が無くなってしまい、現在に至っています。
東北の事例を見て誰しも考えることは、災害によって原子力発電所が被災した場合、自宅に住み続けることができなくなり、仕事も失ってしまうという現状ではないでしょうか。
災害が起きる度に仮設住宅暮らしを余儀なくされる方が多い
資産を沢山有している方であれば、別の都道府県に引っ越しをして、家を建てて新生活を送ることで解決できると考えることも理解はできますが、大勢多数の一般市民の場合では、そうは簡単に生活を切り替えることはできません。
住めなくなったマイホームのローンの残債が負担になり、新しい住宅を購入することもできずに、持ち家の売却もできないという最悪な人生に陥ってしまうことも目立ちます。
実際に災害が起きる度に仮設住宅暮らしを余儀なくされる方が多く、原子力発電所の問題も同様と考えることができます。
当初は国策として原子力の設備を作ってきた背景がありますが、今では見直しの時期に来ていることは明白です。
再稼働できずにストップしたままの施設でも、専門家による地盤調査などを代表とする研究により、完全に安全という保障は無いことも分かっています。
国全体での統計上では反対派が増加していることも事実
推進派と反対派でいざこざが起きている地域もある中で、国全体での統計上では反対派が増加していることも事実です。
この結果から判断されることは、やはり放射能漏れの問題が非常に多く、自分の住んでいる地域が放射能漏れにより汚染されてしまう問題、身体に悪影響を及ぼす問題など沢山の課題が山積しています。
日本国内の場合は世界的に見ても大地震の発生回数は非常に多く、地震を研究している専門家でもいつどこで大地震が起きるのかは明確に判断できないこともあり、実際に大地震が予測される地域は以前から指摘されているものの、近年の大地震ではその判断を裏切るように、想定外の地域で発生しているという現実も見逃せません。
結局は国内全土で安全という場所は存在しないといっても過言ではなく、既に原子力に代わる発電方法が全国各地で設備投資する流れに至っています。
火力発電所が非常に多く地域による違いはありますが、火力発電にて電力を供給している場所は沢山あります。
太陽光パネルを用いたソーラーシステムの導入
火力発電では、二酸化炭素の問題があり、地球温暖化対策とのギャップが出てしまうというデメリットは捨てきれません。
そこで、太陽光パネルを用いたソーラーシステムを導入している住宅、メガソーラーを作って売電する会社も増えており、他には風力発電を稼働させている地域も増えています。
細かな分類では水力発電や地熱発電など、再生可能なクリーンエネルギーの開発も活発に行われるようになりました。
これらの設備が今後増加することにより、火力発電で補う電力を減らせる可能性はあり、二酸化炭素の問題もクリアできる流れは進行中です。
災害と発電においては、新しい戸建て住宅を建てる際には、最初からオール電化住宅に仕上げて、ソーラーパネルと蓄電池を導入することで電気料金と消費電力を実質上下げられる住宅作りが主流になりつつあります。
ハウスメーカーの中には耐震性を強化した住宅をメインに建てるようになった
ここまでは原子力に頼らない方法での発電になり今後も全国的に再生可能エネルギーの増加が期待を持てます。
一方で既存の原子力発電所においては、今後は更に上の技術が導入されるかもしれません。
ハウスメーカーの中には耐震性を強化した住宅をメインに建てるようになったように、原子力の設備も耐震強化によって災害に負けない設備になる可能性はゼロとは言えないものがあります。
成功するまでにはかなりの年数が必要とされることは勿論ですが、様々な分野での技術力は常に進化を続けるものなので将来的なことは現時点では図り知ることはできませんが、もしかしたら不可能を可能にできるかもしれません。
まとめ
原子力設備での問題点は、各施設の廃棄物も忘れてはならないことで、安全性を高めるために様々な資材で何重にもカバーをした上で、地中の奥深くに埋めて廃棄する方法がセオリーとされています。
この核のゴミ問題も、将来はクリアできるようになる可能性も否定はできません。